『ツマグロヒョウモン』と『天気痛』の予防に効くツボ

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◎オレンジ色の蝶
まだまだ暑い日が続いています。
上の写真は、庭の寄せ植えの鉢にとまっていた蝶です。

とてもきれいだったので思わず一枚写真をパチリ。
「ええッと」この蝶の名前は? さっそく調べてみました。

『ツマグロヒョウモン』。美しいオレンジ色に黒の斑点模様が見られる蝶です。
羽の先端は黒と白の縞模様になっています。これがメスの特徴。オスの羽は黒の斑点模様が散らばっているだけだそうです。

この蝶を追いかけていくと優雅に舞いながら花から花へと次々にとまっていきます。
産卵は幼虫の食草であるビオラやスミレ、パンジーの葉で行うようです。
庭に植えてあったビオラに産卵したのでしょうか?

ところで、このオレンジ色の蝶を見かけたことは、とてもラッキーなことのようです。
「今がチャンスだから行動して」というメッセージが込められているとか。
人生を変えるチャンスかもしれません!

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◎「天気痛」とは?
さて、8月~9月の時期は、台風シーズンや局地的な大雨や雷雨などで不安定な天気で泣かされることが多い季節でもあります。

先週の土曜日には、安曇野市穂高で、観測史上最大の1時間の雨量が61.5ミリまでなりました。

私が住む地域では局地的な大雨と落雷で30分近くも停電という事態に。久しぶりにろうそくに灯りを灯しました。

ほんとうにこうした異常気象や気候の変化は生活環境に大きなダメージを与えますが、身体にも大きな影響を及ぼしていきます。

『気象病』とか『天気痛』という言葉を一度は耳にされた方もあるのではないかと思います。

『気象病』とは気温や気圧など気象の変化によって引き起こされるさまざまな症状のことです。

『天気痛』とはその『気象病』の中で、痛みや気分障害に関するものをいいます。
この『天気痛』の名付け親は、日本で初めて「天気痛外来」を開設した医学博士の佐藤純ドクターです。
自分が『天気痛』であるかどうかは、佐藤Drが作られた20項目ある『天気痛チェック』でぜひ確認をしてみてください。

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◎気圧の変化で起こる「天気痛」
雨が降る前や台風が接近して気圧が変化するときに『天気痛』は起こりやすいことが分かってきました。
症状としては、頭痛やめまい、肩こり、関節痛、倦怠感、関節リウマチ・気管支喘息や古傷が痛むなどの身体症状や不眠やうつ病などの精神症状などが出現したりします。

気圧の変化というのは、耳の奥にある内耳の気圧センサーが、気圧の変化をキャッチして
それが神経を介して脳に伝えられ、それを脳はストレスとして受け取ることで、自律神経のバランスを崩して『天気痛』のさまざまな症状を引き起こします。

特に内耳が敏感な人は、内耳のリンパ液の流れが悪くなって内耳がむくみ、敏感になって『天気痛』を起こしています。

また、運動する機会の少ない人、エアコンの効く部屋で過ごす時間の多い人、肩こりや頭痛の慢性痛のある人、猫背や反り腰などの姿勢不良の人なども『天気痛』を引き起こしやすいといわれています。男性より女性の方が『天気痛』の自覚をしている人が多く、幅広い年齢層で『天気痛』で苦しんでいる方が多いようです。

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◎『天気痛』の予防策
予防策としてはとくに内耳の血行をよくする耳のマッサージや耳の温めがおすすめです。
首周囲のストレッチや耳まわりのツボ押しも効果が期待できます。
ツボとしては
・頭竅陰(あたまきょういん):乳様突起の上のくぼみにあるツボ。平衡感覚を正常にする。
・翳風(えいふう):耳の後ろの耳たぶの付け根のくぼみにあるツボ。全身の血流を良くする。
・完骨(かんこつ):耳の後ろに出ている乳様突起の人差し指1本分後ろ。頭部の血流を改善。
内関(ないかん):手首の手の平側にある横しわの真ん中から、指幅3本分。腕の中央にある2本の筋の間にあります。このツボは自律神経を整え、心をリラックスさせる。

しかし、いちばんは日ごろからの適度な運動や規則正しい生活で自律神経を整えておくことです。
これが『天気痛』の最善の予防策といえます。

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◎『お灸教室』情報
10月に当院で開催予定です。本格的な秋の養生に向けて乾燥しやすい季節のお灸のセルフケアをアドバイスしていきます。