ロコモティブシンドロームと穂高神社の『神竹灯』
◎『ロコモティブシンドローム』について
先週、松本にある信州大学で行ったセミナーに参加をしてきました。
コロナもあったため3年ぶりの実地参加でした。
セミナーのテーマは『ロコモティブシンドローム』。通称『ロコモ』。
新聞やテレビなどで一度は聞かれたことのある言葉だと思います。
『ロコモティブシンドローム』とは、加齢に伴い筋力低下や関節可動域制限、骨密度の低下、運動不足なので日常生活活動が難しくなる状態のことです。
2007年(平成19年)に日本整形外科学会が提唱した言葉です。
特にロコモは転倒や介護、寝たきりの原因になりやすいといわれています。
ここでロコモチェックです。
以前にこちらのブログでロコモについて紹介した折にチェック項目を掲載しましたが、再度載せてみました。
ぜひチェックしてみてください。
① 片脚立ちで靴下が履けない
② 家の中でつまずいたり滑ったりする
③ 階段を上がるのに手すりが必要である
④ 横断歩道を青信号で渡り切れない
⑤ 15分くらい続けて歩けない
⑥ 2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である(1Lの牛乳パック2個程度)
⑦ 家のやや重い仕事が困難である(布団の上げ下ろしなど)
1つ以上該当すればロコモの疑いと判断されます。
◎ロコモ予防対策と足底へのお灸
ロコモの予防としては食事や運動対策がたいせつになります。
●食事
・たんぱく質だけでなく、エネルギー源となる炭水化物や脂質をしっかりとっておくこともたいせつです。骨を強くするカルシウムやビタミンD、ビタミンKなど栄養バランスのよい食事を摂ってください。
●運動
・有酸素運動:歩行やサイクリング、水泳などの有酸素運動は、心肺機能を向上させ、全身の筋力や持久力を向上させます。
・筋力トレーニング:筋力トレーニングは筋肉の質を向上させ、骨密度を増加させます。
重りを使ったトレーニングやゴムバンドを利用した運動も含まれます。
・バランス運動:片脚立ちやフロントランジ(前方へ出した足に負荷をかける種目)、お灸による足底固有感覚への温熱刺激。
◎4年ぶりで大糸線
ところで上のロコモチェックですが、私自身も家の中でつまずいたりすることがあり、靴下は片脚でスムーズに履けなくなってきています。瓶のふたがあけにくくなり、以前に比べて握力も低下しています。
患者さんに運動をアドバイスをしている私自身がロコモに気をつけなければいけないと最近自覚するようになりました。
そのため今回のセミナーでは、できる限り自分の足で歩くこうと思い、3年ぶりで電車(大糸線)に乗って松本まで出かけていきました。
朝は時間がなかったため松本駅からはバスで信州大学に向かいましたが、帰りは大学から松本城を通って松本駅まで歩き、電車に乗って豊科駅で降りて歩いて自宅に戻ってきました。
どうしても歩くより車を使用することが多い日常生活。
今回のセミナーを機にロコモ対策としてできる限り歩く機会を作っていこうと思いました。
◎穂高神社の『神竹灯』
穂高神社で行われていた『神竹灯(かみあかり)』(12/1・2・3・8・9・10日開催)に今年も出かけていきました。
約1万本の竹筒に入れたほのかなろうそくの光が、神社の境内を幻想的な世界にいざなってくれます。
『神竹灯』の規模は年を重ねるごとに盛大になっています。
毎年、その美しい灯りに心が洗われるような気分になります。
◎セルフケア教室情報
令和6年1月21日(日)にロコモの評価や予防の運動(ストレッチ含む)と足底のお灸のセルフケアを開催予定です。