『信毎MGプレス』掲載と糖尿病の鍼灸治療

先月「今井地区福祉ひろば」でお灸教室を開催しました。
その折のことが信濃毎日新聞のMGプレスに掲載されました。

MGプレスは、長野県の中信地区周辺の松本市・塩尻市・安曇野市・大町市・東筑摩郡・北安曇郡・木曽郡の身近なニュースを記事にしています。

掲載内容はお灸教室だけでなく、ありがたいことに当院の事も記事にしていただけました。
記事を読まれた方が少しでも鍼灸に関心をもっていただけたら嬉しいなと思います。

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だんだんと秋も深まり、当院の玄関前の「ドウダンツツジ」も色づいています。↑
「ドウダンツツジ」は、ツツジ科の落葉低木で、じょうぶで育てやすいです。
今、見ごろの紅葉は色鮮やかで、建物にとてもマッチしていて美しく感じられます。

innsurinntyuusyaさて、今日11月14日は「世界糖尿病デー」です。
2006年(平成18年)に国連が制定しました。
全世界で「10秒に1人」が糖尿病で命を落としているそうです。

「糖尿病」は略してDM(Diabetes=サイフォン Mellitus=蜜・甘い)と呼ばれています。
インスリンの作用が低下することで血糖が上昇(高血糖持続)する病気です。
インスリンはすい臓から分泌されるホルモンで、不足すると血糖値の調節ができなくなります。

糖尿病には2つのタイプがあります。
1型糖尿病は遺伝からの発症。
2型糖尿病は肥満、過食、運動不足にストレスが加わってなります。

また糖尿病は若い方にも増えています。
以下をチェックしてください。

□運動不足
□肥満
□親族に糖尿病の方がいる
□足先がしびれる
□頻尿や多尿
□疲れやすい
□のどが渇く
□目がかすむ
□傷が治りにくい

当てはまるチェック項目が多いほど「糖尿病」のリスクが高いといえます。

「糖尿病」は自覚症状がないため、気が付かないで放置すると血糖コントロールがうまくいかない状態が長く続き、三大合併症を起こす危険があります。
三大合併症は
1 網膜症(視力低下・失明)
2 腎症(浮腫・人工透析)
3 神経障害(感覚低下、足の壊疽)
壊疽(えそ)とは、血行障害や神経障害により皮膚や皮下組織、筋肉などの組織が壊死によって黒や黄色にに変化した状態をいいます。

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女性の方で特に気をつけていただきたいのが「妊娠糖尿病」です。
妊娠中に初めて診断された糖代謝異常のことです。
妊婦さんの8人に1人の確率でなるといわれています。

「妊娠糖尿病」は巨大児出産が多く、安全な出産には食事療法が必要になります。
妊娠していることで起きるので出産後には症状が治まることが多いようですが、妊婦の定期健診を必ず受けて早期発見することがとても大切になります。

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『マンガ黄帝内経』(医道の日本社)より

東洋医学では「糖尿病」に当たると考えられているのが「消喝(しょうかち、しょうかつ)」です。
中国医学三大古典のひとつで中国最古の医学書『黄帝内経(こうていだいけい)』では消渇は「のどが渇き、多食、多尿そして消耗してやせる」病とされています。
「糖尿病」は生活習慣病と考えていたようです。

糖尿病患者に対する鍼灸治療ついてです。
神経障害の時期によりますが、患者さんのQOLに効果が期待できます。また、肝や血を補って脾や胃の働きを良くするためにお腹や足にお灸や鍼をしていきます。

ただし、患者さんの神経障害や血流障害などがあるため火傷や出血などにも注意が必要になってきます。
「糖尿病」の鍼灸治療をご希望の方は予めご相談ください。

11月24日にお灸教室を当院で行います。詳細はこちらからご覧ください。