「今井地区ひろば」でお灸講座開催&なつめの効能について

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先週、松本市の今井地区福祉センターで「お灸講座」を開催しました。10名の方が参加してくださいました。講座後に感想をいただきました。詳細はこちらからご覧ください。

今回のお灸講座では、東洋医学のセルフケアにあたる「養生」についてもお話をさせていただきました。
「養生」については、「YOMOGI」(よもぎはお灸に使うもぐさの原料です)というとても便利な「養生アプリ」があります。
このアプリ、簡単な質問やテストをすることで、今のご自身の体質を診断してもらえます。さらにセルフケアの方法もアドバイスしてくれます。
ぜひ「YOMOGI ヨモギ通常版」(33項目)「YOMOGI 短縮版」(14項目)を活用してご自身の体調管理にお役立てください。

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9月に道の駅「ほりがねの里」で生のなつめを手に入れました。
昔、知人がなつめを収穫に行くときに都合で行けなかったことがあり、生のなつめを見たことがありませんでした。

なつめは生で食べてみると以外にも酸っぱくないリンゴの食感がしました。
なつめは5月~7月ごろ花をつけるようで、早いところは8月頃に実をつけるのですが、寒冷地では10月ごろまで実がなっているそうです。

『薬膳・漢方の食材帳』(実業之日本社)の本に、なつめは「気持ちが落ち込んだり、イライラしたり、不眠気味、食欲不振や心身の疲れに、体力、気力を補う、元気を与えてくれる」と書かれています。

東洋医学では、なつめは脾の働きをよくして、胃腸の調子を整えてくれます。
また、「血」の不足を補うにはとてもいい食材です。

乾燥なつめは大棗(たいそう)と呼ばれ、漢方薬によく使われています。鉄分やカルシウムが含まれているので、貧血予防や骨粗しょう症予防に効果があるといわれています。

また、なつめには美容効果もあるようです。
世界3大美女の一人楊貴妃(ようきひ)は一日3粒のなつめを食べていたといいます。

「パントンテン」は肌や髪の毛をつくるたんぱく質の合成に不可欠なビタミンCの働きをサポートして、肌のハリや髪の腰を作ってくれます。

「ポリフェノール」は活性酸素をとり除いてくれます。
女性にとってはうれしい効果ですね。

なつめにについてさらに調べてみました。
なつめは中国が原産地。クロウメモドキ科で、落葉樹の低木です。ドライフルールツとしてよく販売されています
実は、私は乾燥なつめをデーツ(なつめやし)と勘違いしていました。デーツとなつめは名前や形が似ているだけでなく、同じようにビタミンやミネラルを含み、栄養素が似ています。
下の写真がデーツです。私だけでなく勘違いしている方もいるかもしれません。

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「棗(なつめ)」という漢字の由来は、果実の両端に2本の棘(とげ)があり、害虫や鳥から種を守るところからだきているとか。さらにもう一つは、初夏に芽吹き、花を咲かせることから「夏芽(なつめ)」という説もあるようです。

ところで生のなつめを庭で乾燥させて1か月が経ちました。

natume3そして、乾燥したなつめを食べてみると今度は食パンをかじっているような食感がありました。

なつめ茶も作ってみました。
乾燥なつめを水から煮て柔らかくなったら実をつぶしていくとだんだん赤い色になってきました。さっそく飲んでみるとびっくりするほど甘い味がして、まるではちみつでも入れてあるかのようです。
下の写真の右のびんはなつめのはちみつです。

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12月にお灸講座を予定しています。詳細はまたお知らせ致します。