干し柿&女性に多い外反母趾について
今年も道の駅で購入した渋柿で干し柿を作ってみました。庭に干してから2週間が経ち、おいしそうな干し柿が出来上がりました。(写真「上」)。
食べてみると、とっても甘くておいしい干し柿になっています。
日に干すだけなのにこんなに自然の力で甘くなるなんて。渋柿を干すと渋みと水分が抜けて、甘柿よりも糖度が高く甘くなるようなのです。
私が生まれ育った故郷にも柿の木のある家は多くありましたが、暖かい地方なのでカビが生えやすいためか渋柿を軒に吊るすという光景をあまり見たことがありませんでした。
それが信州に引っ越してきてからは、軒につるした干し柿をいたるところで見かけるようになり、その光景が秋の景色とあいまってとても美しいなと感じています。
そこでここ数年は自宅の庭で少しではありますが干し柿を作るようになりました。
むいた柿の皮はからからにして干したものを野沢菜を漬けるときに入れています。
そうすると味がマイルドになっておいしくなります。
さて、そんな風物詩である11月も今日で終わり。明日から12月。いよいよ師走です。
この間お正月を迎えたように思っていたのに月日が経つのがとても早く感じられます。
明日からは強い寒気におおわれ全国的に冬本番の寒さになるようです。
冬本番といえば、当院に来院される方の冷え症状の訴えはこの時期になると増えてきます。
特に足先に触れると氷のように冷たい方が多く見られます。
その時、足の指先を見ると軽度の外反母趾になっている方が多くいらしゃいます。外反母趾という自覚されてはいます主症状ではないので気にされていないようなのです。
外反母趾とは足の親指(拇趾)が小指側に曲がり、「く」の字のように変形して、足全体のバランスを崩した状態になり、付け根の腫れや痛みが強くなれば歩行障害の原因になっていきます。
外反母趾の重症度は第一中足骨軸と拇趾基節骨軸のなす角度により分類されています。
軽度は20~30度、中等度は30~40度、重症度40度以上です。
外反母趾になりやすい方は、女性や中高年の人、関節が柔らかい人、偏平足の人、足に合わない靴を長年はき続けている方に多いです。
ただ放っておくと痛みが強くなったり筋力低下につながっていきます。
痛みや変形の強い重症度の方は整形外科や足の専門医の受診が必要になります。
受診すると痛みの症状に合わせて薬やインソールやパッドなどの装具治療が行われ、痛みの改善や変形が改善されない場合は手術による治療が行われます。
変形が強い場合は親指だけでなく他の指も手術の対象になる可能性があります。
入院期間は10日間くらい。その後の回復には3ヶ月以上かかるようです。
当院では外反母趾がある方には、鍼灸の施術後に下肢の筋力強化を行い、セルフケアのアドバイスをしてできる限り外反母趾の改善と予防に努めています。足指でパーができるようなら改善の可能性があります。早めの対策を心掛けていきましょう。
お灸教室情報です。
来年の1月15日に当院でお灸教室を開催予定です。
テーマは「冷え症」。本格的な冬に向かってセルフケアで冷え症を改善していきましょう。
詳細はこちらからです。