ピロリ菌除去と声掛け
先日、安曇野赤十字病院で尿素呼気試験を受けてきました。
この検査は胃の中のヘリコバクターピロリ菌の除菌判定をする検査です。
ヘリコバクターピロリ菌は胃癌の原因菌です。
この検査の前に内視鏡検査がありました。
内視鏡検査は肉体的に負担があるので不安と緊張がありました。
しかし、そのとき検査に付き添ってくれた看護師さんの声掛けがとてもよく、思ったよりリラックスして検査を終えることができました。
看護師さんは、まず世間話をして気持ちをほぐしてくれます。
そして検査途中に「検査はうまくいっていますからね」とやさしく励ましてくれました。
その後、検査結果で感染していることが分かりピロリ菌除去の薬を1週間服用しました。
そして、除菌判定結果のため尿素呼気試験を受けることになったのです。
この検査で使ったものが下の写真です。
まず感染診断用剤を飲む前に呼気を採取。
口をバッグにあてて鼻から息を吸って、5~10秒ほどを息を止めて採取バッグにゆっくりと息を入れます。
この検査、実際してみると意外とバッグに満杯に入れるのが難しいのです。
バッグの四方にへこみがなく、バッグがいっぱいになるまで入れないと判定結果ができなくなる場合があるというので不安でした。
でも、このときも看護師さんがバッグの周りを触って「まだまだ入れてください」とやさしい声掛けをしてくれました。
落ち着いた気持ちで検査を受けられました。
そのあとは、感染診断用剤を 服用後、左側を下にして5分横になり、さらにその後15分座り、その後にまた別の呼気採取バックに呼気を入れて検査は終了です。
結果はピロリ菌除去に成功、ほっとしました。
今回、自分が検査をされる立場になって改めて声掛けの大切さを痛感しました。
当院に来院される方は、初回のカウンセリングで検査をさせていただいています。
ほとんどの方は初めてなので緊張と不安な気持ちでいると思います。
さらに身体の不調を抱えて来院していただいている方がほとんどです。
そんなときに検査をさせてもらうわけです。
どんな言葉を掛けることが来院された方の精神的負担を軽くして、不安と緊張をやわらげることができるのか。
相手の気持ちに寄り添った声掛けと簡潔で負担の少ない迅速な検査ができるように今後も努力していきたいと思います。