喜びの記憶

昨日は母の定期受診でした。
医師に温泉に行った近況を話しました。
母は温泉に行ったことを覚えていました。
温泉に行ったのはもう半月前のことです。
普段は数分前のこともすぐ忘れてしまう。
デイサービスで外に連れて行ってもらっても覚えていない母がです。

行った温泉は大町市にある葛温泉です。
自宅から車で約1時間程掛かります。

実は温泉に行ったのには理由があります。
その1週間程前、母の入れ歯を治すため歯科往診を頼みました。
しかし、母にとっては口の中を触れられたことがとても不快だったのでしょう。
その夜から夜中に起きてしまい昼夜逆転の日が1週間ほど続きました。
そこで、気分転換のために「行ったことのない温泉に行きたい」という母の希望をかなえるため葛温泉に出かけたのでした。

温泉は露天風呂でごつごつした岩場だらけ。
母を転ばさせないように抱えるようにして露天風呂に入れました。
母はほんとうにうれしそうに秋の紅葉を眺めながら30分近くも温泉に浸かっていました。

帰りに「龍神湖」と呼ばれる高瀬川上流にある大町ダムに寄りました。
北アルプスの山々に囲まれたエメラルドグリーンの水面がとても美しい湖です。

認知症状があっても感情を伴う記憶は残りやすく、特に不安や恐怖など不快なことは強く心に残るようです。
今回温泉のことを覚えているのは、行きたいといったところにすぐにその希望がかなえられた喜びの感情が強く心に残っていたからだろうと推測しました。
ただし、温泉に行く途中で出会ったサルのことは覚えていなかったことはちょっと残念です。