梅雨期の皮膚疾患 ~かゆみに効くツボ~

今年は梅雨明けが例年より早くなりそうです。
この梅雨から夏に向かう時期は皮膚疾患が増える傾向にあります。
その主な原因は、湿度と汗の増加です。
梅雨は湿度が高く、皮膚が常に蒸れている状態で、汗腺が詰まりやすく、あせもや毛穴の炎症が起きやすくなるためです。
また、皮膚のバリ機能の低下で、高湿度・高温で皮膚がふやけたり、傷つきやすくなるため、外部からの刺激に弱くなり、かぶれや湿疹、アトピー性皮膚炎の悪化が起きやすくなります。
6月に入って当院でもメインの疾患ではないものの皮膚のトラブルでお悩みの方が多く来院されています。
特に女性は、ホルモンやストレスの影響を受けやすく、皮膚トラブルが増える原因にもなっています。
対策としては
・通気性の良い衣服や綿や麻などの素材を選ぶ。
・汗をかいたらすぐ拭き取り、こまめに着替える。
・シャワーで皮膚を清潔に保ち、乾燥しないように保湿をする。
・蒸れやすい足首や脇、下着まわりをケアする。
・皮膚疾患に効くツボを押したり、お灸をする。
◎皮膚疾患に効果的なツボ
この梅雨の時期は、東洋医学では「湿邪(しつじゃ」と呼ばれる湿気の邪気によって体調を崩しやすくなるとされています。
以前のブログで梅雨時の「湿邪」に効くツボについてお伝えしました。
今回は特に皮膚疾患でも痒(かゆ)みの症状に効くツボをご紹介します。
【肩髃(けんぐう)】
肘を曲げて腕を真横に挙げてできる肩のくぼみ。
【足三里(あしさんり)】
膝のお皿の外側の下方から指幅4本分下。
【曲池(きょくち)】
膝を曲げた時に出来るシワの外側にできるくぼみ。
炎症やかゆみを起こしている「内熱(体にこもる熱)」を発散するにはお灸が効果的です。
◎水無月の夏越しの大祓い
今日は6月30日。昨年は仕事で行事に参加できなかった穂高神社の『夏越しの大祓い式』に参加してきました。
『大祓い式」で唱える詞(ことば)は神道の代表的な祝詞(のりと)ことです。
半年間の、人が知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを、神様の前で言葉に出して祓い清める儀式です。
神職(しんしょく)が唱える詞を初めて聞いた時は、まったくちんぷんかんぷんでした。
しかし、年に2度の大祓い(6月と12月)式に出かけるようになってからは、次第に神職が唱えている詞が少しづつ聞き取れるようになってきました。
いつか祝詞を唱えることができるようになればと願っています。
今年の半年間の罪や穢れを神様に祓っていただき、残りの半年間を新たな気持ちで再スタートできる節目の儀式でもあります。
◎セルフケア教室情報
7月のセルフケア教室は『夏に向けての養生』をテーマに7月20日(日)に開催します。
詳細はセルフケア教室情報からご覧ください。