『夏越の大祓式』と梅雨時の「湿邪」に効くツボ

◎穂高神社の「水無月の夏越の大祓式」
今日は穂高神社で『水無月の夏越(なごし)の大祓式(おおはらえしき)』の行事がありました。

『夏越しの大祓式』は6月30日に行われます。

雨が降りそうな天気でしたが、境内に設置された大きな茅(ち)の輪をくぐって半年間の罪と穢(けが)れを祓ってきました。

「水無月の夏越の大祓式」についての詳細は昨年のブログをご覧ください。

azisai◎梅雨の時期の「湿邪」について
この梅雨のころに体調を崩したり、元気が出ないということはありませんか?

梅雨の時期は気圧が低く、湿度が高い状態が続きます。
東洋医学では、この湿気の多い時期の不調は「湿邪」が原因と考えられています。

「湿邪」は外から入ってくる「外湿(がいしつ)」と体内から生じる「内湿(ないしつ)」に分かれます。

「外湿」には気候が雨や低気圧などで高い湿度がある日や土地や職場などの環境による湿度があります。

頭痛や身体のだるさなどの症状が起こりやすく、まだ胃腸は元気なことが多いので、湿気を発散させる利用作用のある夏野菜(きゅうり、トマト、なすなど)やしょうがやネギなど水分を発散させるもの、シソ、セロリなどの気を巡らせる食べ物を積極的に摂るようにしましょう。

「内湿」は水分の過剰摂取や冷たい物、甘い物、果物の摂り過ぎ、そして運動不足などが原因です。
胃腸の不調や代謝の低下が起こりやすくなります。
梅雨の時期は胃腸をいたわることを心掛けましょう。

umebosi

胃腸を元気にする食べ物として梅干しや豆類、身体を温めるしょうがやにら、湿気を取り除く小豆やハト麦などがオススメです。

「湿邪」に効果のあるツボをご紹介します。

足の内側にある三陰交(さんいんこう)や陰陵泉(いんりょうせん)。
足裏の湧泉(ゆうせん)や失眠(しつみん)。
お腹のへそ上にある水分(すいぶん)などにお灸をしてみてください。

下腹部や足首周りは冷やさないようにして梅雨を乗り切り、夏本番に向けて体調を整えていきましょう!

umesyu◎「梅酒」を作ってみました!
6月の初旬に梅酒を作ってみました。

梅についてです。
体内の過剰な水分の停滞である「水毒」。
食生活の乱れで起こる「食毒」。
血液の汚れや滞りで起きる「血毒」。
梅にはこの3つの「毒」を取り除く効果があります。

梅酒にすれば体内の老廃物や有害物質を体外に排出する効果があるようです。

梅酒として飲めるのは漬けてから早くても3か月後。
味がまろやかになっておいしい梅酒になるには2、3年はかかりそうです。
熟成するのを楽しみに待ってみようと思います。

鍼背中

◎お灸教室情報
長野県の梅雨明けは7月21日ごろの予想です。
7月23日に当院で『夏に向けての養生』をテーマにお灸教室を開催します。詳細はこちらからご覧ください。