女性特有の症状に効く龍眼肉と奈良の旅
◎竜眼肉は女性にオススメの果肉
よく行く近くのスーパーで、珍しく生の龍眼肉(りゅうがんにく)を見つけたのでさっそく買ってきました。
龍眼肉はネット通販か漢方薬局でないとなかなか手に入らないと思っていたので、値段も手ごろでうれしくなってつい購入してしまいました。
龍眼肉は中国・台湾・タイ、ベトナムなどの温暖な地域になるりゅうがんの果肉です。
日本では沖縄県や鹿児島県、東京都(八丈島)などが産地です。ちなみに今回スーパーで購入したのはベトナム産(写真上)です。
龍眼肉には乾燥したものと生のものが売られています。
生の竜眼肉のカラをむくと半透明の果肉があり、その果肉部の中央に大きな黒い種があり、その半透明からうっすら見える種が龍の眼に見えることから『竜眼肉』と名付けられたそうです。この半透明の果肉はライチと見た目も味もそっくりです。
龍眼肉は、薬膳では心と脾の虚弱を補益する『補益心脾』として、血を養い滋養強壮効果があるといわれています。また精神を安定させる『養血安神』の働きがあります。
具体的には生薬(漢方薬を構成する原料)として疲労やめまい、健忘症などに用いられています。
特に女性特有の症状にオススメです。
月経時の貧血改善、妊娠時(食べ過ぎに注意)、産後のむくみや体力回復、更年期による不眠の症状などに効果が発揮できます。
ただし、痰湿(たんしつ)や熱症状のある人は控えた方がよいようです。
龍眼肉になつめとしょうがを加えてお茶にするのもオススメです。
◎古都奈良のゴールデンコース
新年度から早1か月。今日で4月も終わりです。
大型連休の前半ですが10連休の方もいらっしゃるようでうらやましい。
例年ゴールデンウイークというと仕事があるため、今回はちょっと早めにお休みをいただき、名古屋に用事を済ませた後に奈良に足を延ばしてみました。
名古屋からバスで約2時間半。古都奈良に到着。
はるか昔、小学校の修学旅行以来の奈良です。
何がうれしいかといえば駅から徒歩でゴールデンコースを回れることです。
興福寺でクレーンで修理中の五重塔を横眼で眺めながら国宝館で阿修羅像を間近で拝見。
そのあとは奈良公園へ。
しかせんべいを食べる鹿の様子をぼーっと遠くから見ていたら、何やら手をぐいぐい引っ張られるので、あれっと思ってみると手に持っていた観光案内所でもらった大型パンフレットを鹿が口にくわえて食べているではありませんか。
慌てて取り返そうとパンフレットを引っ張るとものすごい力で鹿に引き戻され、自分の手がどんどん鹿の口に近づいていきます。
しかたないのであきらめて、持っていたパンフレットを手から離すとむしゃむしゃと草を食べるように少し厚手のパンフレットを鹿は完全に食べてしまいました(写真下)。
鹿せんべい以外はあげないように注意看板があったのでちょっと心配でしたが、紙を食べてしまうことも時々あるようです。
ということで、野生の鹿さんにちょっと圧倒されながら奈良公園を通って東大寺の奈良の大仏様へ向かいます。高さ約15mの世界最大級の銅造りの大仏様は、小学校に見た時と変わらず、その大きさと迫力に圧倒されます。
そして、東大寺を後にして次は春日大社へ。
全国に3千社あるという春日神社の総本社です。
約千三百年前の平城京の守護神であり、藤原氏の氏神でもあります。
藤原氏の家紋である下がり藤は、我が家の家紋でもあります。ご祖先を祀る春日大社に今回初めて参拝することができました。
天然記念物の奈良の鹿は春日大社の神様のお使いとして大切に保護されています。
口におみくじをくわえた鹿の木彫りグッズはとても可愛いので参拝記念に購入してみました(写真)。
ところで、この興福寺、奈良公園、東大寺、春日大社のゴールデンコースは、インバンウド(外国人観光客)の人気の観光コースでもあります。
そのため外国人の団体客が多く、自分はいったいどこの国にいるのだろうかと錯覚してしまいそうでした。
短い休日ではありましたが、いくつもの世界遺産を訪ねることができて楽しい思い出の旅になりました。