秋の乾燥による髪ケアと効果のあるツボ
◎秋の乾燥による髪のダメージ
だいぶ秋も深まってきました。
秋はとにかく乾燥しやすい季節なので、お肌だけでなく髪のダメージも気になる時期です。春の3倍くらい秋には抜け毛が多いといわれています。
東洋医学では体の健康を「気・血・水」という3つの要素で考えます。
髪の健康はこの「気・血・水」のバランスと密接に関係しています。それぞれがどのように髪に影響を与えるのか、また秋の乾燥による髪のダメージ対策やオススメのツボについてお話します。
◎秋の乾燥と「気・血・水」の影響
乾燥した空気は「気」を滞らせ、全身のエネルギー循環がうまくいかず髪の健康が損なわれます。
そして、「血」もその影響を受けて、髪に十分な栄養が行き渡らなくなり、髪が乾燥して枝毛や抜け毛が増えやすくなります。
また、乾燥は体内の「水」を消耗させて潤いが不足しがちになり髪や頭皮が乾燥しやすくなります。
◎「気・血・水」を補う対策
ではこのバランスの乱れた「気・血・水」を補う髪への対策についてです。
・「気」の補強
「気」を補うためには、バランスの良い食事と適度な運動が有効です。「気」を消耗しやすいので、ゆっくり深呼吸をしたりして、無理のないリラックスした運動を取り入れましょう。「気」を補う食材には山芋や大豆、ナツメなどがあります。
・「血」の補充
「血」を補うためには、栄養価の高い食事がたいせつです。黒豆やホウレン草、レバーなどを積極的に摂るようにしましょう。血を巡らせるのにマッサージやストレッチも効果的です。
・水の補充
体内の潤いを保つために十分な水分補給が必要です。温かいお茶やスープがオススメです。滋養強壮作用のある白きくらげや梨も秋に適した食材です。
◎髪にオススメのツボ
・百会(ひゃくえ)
頭頂部にあり、気の流れを整える効果があります。軽く押したり、マッサージすることで、全身の気の巡りが改善され、頭皮の血行も促進されます。
・風池(ふうち)
後頭部の付け根に位置するツボで、頭痛や目の疲れにも効果的です。
風池を指で押すことで、頭皮の緊張を和らげ、髪に潤いを与えることができます。
・三陰交(さんいんこう)
内くるぶしの上に位置するツボで、「血」を補い、身体全体のバランスを整える効果があります。女性の体調管理に役立つツボで髪の乾燥対策にも効果的です。
さらにお灸も効果的です。お腹の真下にある気海(きかい)は気を補い、膝下にある足三里(あしさんり)は全身の気と血を調整してくれます。
こうした対策を日常に取り入れることで、秋の乾燥による髪のダメージを軽減して、健やかな髪を保つ助けになります。
◎和本づくり体験
先日「和本作り体験」をしてきました。
昔、編集の仕事をしていたとき、ある時期、和綴じの月刊紙の編集をしていたことがあります。
毎月和綴じの雑誌が製本屋さんから配送されてくるのですが、いつも和綴じの独特のヒモ綴じはどこから結んでいるのかわからなくてとても不思議に思っていました。
和綴じの基本となるのは4つ目綴じというらしいのです。どこから綴じたかわからないのが和綴じの特徴らしいのですが、作って見ると和綴じは思ったよりは難しくなく作ることができました。
長年の疑問が解けてうれしかった。きれいな和本が出来上がりました(写真上)。