春を彩る花桃と菜の花
◎国営アルプスあづみ野公園の花桃が満開
安曇野市の自宅から車で約15分のところにある『国営アルプスあづみ野公園』。
今、花桃(はなもも)が見ごろを迎えています。
長野県で有名な花桃は、阿智村にある日本一の桃源郷と呼ばれる『花桃の里』が有名ですが、『国営アルプスあづみ野公園』穂高口入り口の沿道の並木に咲く花桃も見事なものです(写真下)。
出かけた日は平日で曇り空でしたが、この花桃の写真を撮ろうと出かけて来られた方が思ったより多く、海外の方も来られて記念写真を撮っていました。
桃はバラ科もも属の落葉高木です。
原産は中国で日本には弥生時代に到来したといわれています。
桃は果実としていただく『実桃』と観賞用の『花桃』に分かれています。
花桃も7月~8月ごろには実がなりますが、小さくて食べられないのだそうです。
花桃は枝全体に花が付くので梅より華やかさがあります。
花びらの形も梅は丸く、花桃はとがっているので見分けやすいですね。
また、花芽が2個と葉芽が同じところから出ているので、花がかたまって咲くので色彩がとても華麗です。遠くから見ても映えます。
特に花桃の中でも『源平桃』は、江戸時代からある花桃の品種で、白と紅と紅白の絞りの3色の花を咲かせます。
この3種が競い合うように咲く様子を源氏と平氏の競いになぞらえて『源平桃』と名付けられたようです。ネーミングが素敵ですね。
花びらの色彩のグラデーションが何とも言えず美しいです(写真下)。
◎菜の花の効能
花桃だけでなくこの時期の旬の花といえば菜の花。
今『ほりがね物産センター』横にある菜の花畑が一面に咲いています。
菜の花といえば食用としても良く使われます。
栄養価が高くベータカロテンやカリウム、カルシウム、鉄、ビタミンCなどミネラルやビタミンがバランスよく含まれています。免疫力を高めて体を守ってもくれます。
また、気血の流れを良くするので、おできや吹き出物などのお肌のトラブルのある方にはおススメの一品。
鉄分も含まれているので貧血予防にも効果的です。
黄色の花の咲く前だとほろ苦さも少なく茎も柔らかいですが、残念ながら黄色の花が咲いてしまった今の時期は苦みや茎が固かったりするので天ぷらにして食べるのがよさそうです。
この菜の花の苦み成分は「イソチオシアネート」。アブラナ科の野菜に多く含まれています。
菜の花は自分たちを攻撃してくる虫たちにこの苦みで身を守っているわけです。
でもけっきょく、虫から身を守っても人には食べられてしまいますが、この苦み成分は、抗菌や抗カビ作用、抗酸化作用、がん予防、動脈硬化にも効果があると言われ、人にとっては菜の花はありがたい食材のひとつになっています。
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