自律神経を整えてストレスを回復させるツボ
今日は3月31日。年度末最後の日です。
昨日は2年間の地区の役員を終えて新役員さんへの引継ぎがありました。
その折、新役員の方から「お疲れ様」ということで素敵なお花をちょうだいしました。
お花をいただくのは何年ぶりになるのでしょうか?
さっそく玄関に飾ってみました。
ということで、3月は年度末や卒業、引っ越しや人事異動、転勤などの精神的なストレスで疲れがたまりやすい時期です。
さらに、季節の変わり目で寒暖の差が激しく、気圧の変化など身体的なストレスで自律神経が乱れ、体調を崩しやすい時期とも重なります。
このように自律神経は、精神的、身体的なストレスを受けるといちばん最初に反応します。そして、自分の意思とは関係なく、頑張ろうとする交感神経と体を休ませようとする副交感神経が交互に働いて、内臓や血管などをコントロールして体内の環境を整えようとしてくれています。(下のイラスト参照)。
交感神経は「闘争と逃走の神経」といわれて、日中の活動モードとして働きます。
しかし、ストレスが強くかかると、冷えや便秘、頭痛、めまい、耳鳴りの症状などの原因となります。
一方、副交感神経は、「休憩と食事の神経」と言われて、夕方以降は休息モードに切り替わって、睡眠へと移行していきます。
この副交感神経が強くなり過ぎると、アレルギーや嘔吐、片頭痛、下痢などの症状の原因になります。
そして自律神経が乱れるとホルモンのバランスも崩れ、免疫力が低下します。
女性ではPMS(月経前症候群)や卵巣嚢腫(らんそうのうしゅ)、子宮筋腫、子宮内膜症の原因にもなるといわれています。
この自律神経のバランスを整えるのに厚生労働省が推進しているのが「積極的な休養(アクティブ・レスト)と消極的休養(パッシブレスト)です。
積極的休養とは適度に体を動かすことで疲労回復を早めることを目的にしています。
ウォーキングやボランティア活動、軽めの運動が休養になります。
「消極的な休養」はひどい疲労を自覚したときにしっかりと体を休めて回復させることが目的です。睡眠や昼寝、入浴、マッサージ、森林浴などです。
少し回復してきたら、副交感神経が優位の時間が長すぎないように「積極的な休養」に切り替えることが大切です。
身体の声を聴きながら「積極的な休養」と「消極的休養」をバランスよくとりながら、心身の疲労を回復せていくことが大切になります。
ではこのストレスに効果的なツボを紹介します。
・膻中(だんちゅう):左右の乳頭を結んだ線のちょうど真ん中。ストレスやうつ症状のある方は押すと痛みを感じるところです。
・内関(ないかん):手のひらを上にして、手首の曲がりじわから指幅3本上がったところ。2本のすじ(腱)の間。押すと圧痛があるところ。
・労宮(ろうきゅう):手のひらを上にして、軽く手を握った時に、中指の先端が手のひらにあたるところ。中指の骨のふちを押すと圧痛があるところです。
・太衝(たいしょう):足の甲で、親指と人差し指の骨が交わるところにあるくぼみ。押すと圧痛があります。
これらのツボにお灸をしたり、ツボ押しをして心身の緊張をほぐしてストレス改善を図ってください。
このように過剰なストレスは心身の健康に大きく影響します。
しかし、多少のストレスは逆にたいせつなことでもあるようです。
以前このブログでも紹介をしたことがあるストレス学説を唱えたハンス・セリエ氏は、ストレスについて貴重な名言を残されています。