「ひざ関節の日」~膝痛改善のお灸

hizatuu

2月は受験シーズンですね。
今日2月25日は、あんま・マッサージ・指圧師、明日26日は、はり師・きゅう師の国家試験が行われます。

平成6年、私ははり師・きゅう師の試験を受けました。四半世紀以上を過ぎた今でも、はり師・きゅう師の試験を受けた日のことを昨日のことのように覚えています。

受験の時に、私は自分の名字を受験申請時の「齋藤」と書かずに、普段書いている略字の「斎藤」と書いてしまい、試験後すぐに気が付いて顔が青ざめました。

それからは名前の書き間違いになるかもしれないと合格通知はがきが届くまで、ほんとうに不安な気持ちでいっぱいでした。

それなので、住んでいた東京の住所ではなく、静岡県の実家にはがきが届き、合格だと知った時はほんとうにうれしくて、今でもはり師・きゅう師の合格通知はがきを捨てることができないでいます。

私のときは国家試験となってまだ日の浅い第2回の受験でしたが、今年はもう第31回になるのだそうです。

将来の鍼灸業界を背負う受験生の皆さん、ぜひ体調に気をつけて頑張っていただきたいと思います。

鍼灸師は、多くの症状に悩む方々の力になることができる仕事だと思います。陰ながら応援しています!

zyukenn

さて、2月25日は「ひざ関節の日」です。
ひざは英語で「Knee」(ニー)で2。
楽しいことを「にっこり」と表現するので25。

なにかすごいこじつけの感じがしますが、この語呂合わせで記念日に制定したのがキューサイという会社です。膝のサポートコラーゲンを作っています。

自分の足で100歳まで歩けるように、身体作りをしてほしいという思いが込められているそうです。

運動器疾患としては、腰や肩についで膝痛でお悩みの方も多いと思います。膝痛は膝関節周辺に起こる痛みです。

膝痛の中で最も多くみられるのが「変形性膝関節症」。膝関節の軟骨が傷つき、炎症が起こり痛みを起こします。

hizakannsetu

膝関節は、膝から上にある大腿骨(だいたいこつ)と膝下にある脛骨(けいこつ)の2つの骨のつなぎ目をいいます。

この上と下にある骨が直接あたらないように、2つの骨の間には、クッションの役割をする関節軟骨と半月板で守られ、関節がスムーズに動くようになっています。

膝周辺の筋肉や靭帯(じんたい)、腱(けん)はクッションになり膝関節の衝撃をやわらげています。
しかし、痛みがあると動かすことに慎重になり、筋肉も靭帯もこわばり、血流が悪くなります。

痛みを感じる神経伝達物質が膝周辺に増えて、わずかな刺激でも痛みを感じるようになり、痛みで動かさないようになり、さらに血流が悪くなって悪循環になります。

膝痛になりやすい人は、運動不足の人や姿勢の悪い人、靴の底の外側がすり減っている人、重い荷物を持つことが多い人、肥満傾向の人(歩くときは体重の3~4倍の負荷が膝にかかる)、O脚の人、スポーツで膝を痛めたことがある人です。

そして、特に女性は60代以上では2人に1人、70代では70%、80代では80%の女性が膝痛の悩みを抱えているといわれています。

女性はもともと男性に比べて筋肉量が少なく、高齢になるにつれて女性ホルモンの減少が影響して、膝の軟骨がすり減りやすくなっています。

お灸写真②

この膝痛を和らげるためにサポーターやサプリメント、筋トレ、ストレッチなどを活用されている方は多いと思いますが、その中にぜひお灸のセルフケアを取り入れてみませんか。

お灸は、血管を拡張して血流が良くします。筋肉のこわばりを改善して痛みの軽減が期待できます。気軽に自宅でできるセルフケアとしてオススメです。

お灸で使う膝痛改善のツボは、膝上の梁丘(りょうきゅう)、血海(けっかい)、膝下の膝眼(しつがん)、陽陵泉(ようりょうせん)、陰陵泉(いんりょうせん)、足三里(あしさんり)、膝裏にある委中(いちゅう)などがあります。

一度に全部のツボにする必要はありません。

症状に合わせて膝痛が内側にあるときは血海や陰陵泉。外側に膝痛がある場合は梁丘や陽陵泉のツボに。

両膝に痛みがあるときは、内・外側両方を行い、様子を見て足三里や委中を加えてみてください。

いつまでも元気な身体で動けるためにも、日ごろから膝の状態に気をつけて積極的なケアを心掛けるようにしましょう。

お灸教室情報はこちらからです。