「あじさい寺」と夏バテ予防に効くツボ押しとお灸
松本に用事があった帰り道に、行きたいと思ってなかなか行く機会がなかった弘長寺(こうちょうじ)に行ってきました。
弘長寺は「あじさい寺」として、長野県内でもトップクラスの品数を誇っていて、90種類、1000株のあじさいが植えられています。
まずは参拝を済ませて、すぐ横にあった「あじさいおみくじ」を引いてみました。末吉でした。
それから庭内を順路に従って散策。
とても広い庭であじさいの手入れが大変そうだと思いながらあじさいを眺めていました。
あじさいの見ごろは6月下旬から7月下旬。
ですので、見ごろをちょっと過ぎていて残念でしたが、それでもところどころに大輪のあじさいにがきれいに咲き誇っていました。
あじさいの葉の上に行儀よく微動だにしないカエルがいたので写真を撮らせてもらいました。
あじさいの葉にのって、いったい何を思っているのでしょうか?
弘長寺から程近く、同じくあじさい寺として有名な法船寺(ほうせんじ)というお寺があります。
小高い丘の上にあるので一望に松本平が見渡せて絶景です。
境内のいたるところに見事なあじさいが美しく咲いていました。
全国に「あじさい寺」と呼ばれるところがありますが、お寺にあじさいの花が多いのには理由があるようです。
昔、まだ医療が発展していない頃は、気温の変化が激しく、梅雨時は病気になる人や亡くなる人が多く、死者への手向けの花としてお寺や墓地に多く植えられたようです。
あじさいは鑑賞用としてはよいのですが、あじさいの葉には毒があり、間違って食べてしまうと中毒症状になります。
平成20年、飲食店で料理に添えられた「あじさいの葉」を食べたことで食中毒が起きています。
食べた場合は「吐き気」「嘔吐」「めまい」の症状が症状として出るようです。
ただ、手で触っただけでは問題ないので食べなければだいじょうぶです。
よく飾りに使われる青しそ(大葉)と形はあまり似てはいませんが、料理の盛り付けにされているのでちょっとくらべてみました。左が「あじさいの葉」、右が大葉(青しそ)です。
アジサイの花言葉は、調べてみると実にたくさんあります。
花の色が時期によって変化することから「移り気」「浮気」「無常」。
小さな花がひしめき合って咲くあじさいには「家族」「団らん」「和気あいあい」。
花言葉は色によっても違います。
青は「辛抱強い愛情」「あなたは美しいが冷淡だ」「高慢」。
赤やピンクは「元気な女性」(フランスでつけられた花言葉)「強い愛情」。
白は「寛容」「ひたむきな愛情」。
紫は「謙虚」「清澄」「神秘」。
日本にもともとあった葵小さな花が集まっているガクアジサイは「謙虚」という花言葉です。
紫陽花の種類や色はいろいろありますが、みなさんはどんなあじさいが好きでしょうか?
実家の庭にも昔あじさいの花が植えられていました。
「あじさい」ときくと漢字でかく「紫陽花」を思い出して紫色のあじさいが思い浮かんできます。
さて暑い日が続いています。
体調を崩されてはいませんか?
人には「暑熱順化(しょねつじゅんか)」といって2週間くらいかけて体が暑さに慣れていく機能が備わっています。
機能がしっかり働くと低い体温でも汗をかきやすく、汗の量が増えて熱が逃げやすいので、体温の上昇を防いでくれます。
ところが、急な暑さや冷房などでこの働きがうまく機能しないと、体に熱がこもってしまうと熱中症や夏バテになりやすくなります。
夏バテ予防のひとつとしてツボ押しとお灸がオススメです。
・身体のだるさや疲れをとる湧泉(ゆうせん)。足裏のいちばんへこんだところにあります。
・疲れをとり体力アップを図るには足三里(あしさんり)。膝のお皿のすぐ下にあります。
・胃腸の調子を整えてくれる中脘(ちゅうかん)。みぞおちとおへその間にあります。
厚生労働省の「熱中症予防のための情報・資料サイト」も参考になさってください。
お灸教室情報です。
8月30日に松本で開催予定です。