「おうちお灸」で安心してお灸を楽しむ方法
今日は9月9日。
9(きゅう)が2つ並びで「きゅうきゅう」です。
ですので「救急の日」を思い浮かべる方は多いと思います。
でも、鍼灸師である私は「きゅうきゅう」というとやはり9=灸を思い浮かべてしまいます。
なので9月9日は「灸灸の日」とお灸に縁のある日です。
鍼灸師として日ごろからお灸教室をしたり、お灸のセルフケアのアドバイスをしてお灸をすすめています。
意外とお灸をすることを難しく思っていらっしゃる方が多いです。
ですので、お灸の使い方やツボの見つけ方をお伝えすると「あ、簡単にできるんですね!」と喜んでいただいています。
そこで、今日は「おうちお灸」で気を付けた方がよいことについてお伝えします。
【お灸をする上での注意点】
・お灸の種類
台座灸(台座の上にもぐさが詰まった筒の先端に火をつけるお灸)を勧めています。
台座灸は間接灸なので肌に直接もぐさをつけないやさしいお灸です。
初めての方や皮膚の弱い方は温熱レベルの低いソフト灸から始めてください。
煙の苦手の方は煙の出ないお灸もあります。
火を使いたくない方は火を使わないお灸「太陽」をすすめています。
・お灸をする時間
一日のうちで一番リラックスできる時間に行ってください。
入浴直前・直後の30分から1時間は使用は避けましょう。
・お灸をしない方がよいとき
熱のある時
体調不良の時
打撲やねん挫の患部に熱があるとき
汗をかきやすい環境での使用
・お灸に火をつけるときの注意点
お灸は煙も熱も上に向かい上がるので火のついている方を下向きにしないでください。
火をつけてから台座灸を体にはってください。
・肌に灸をするときの注意点
熱いと感じたらすぐに外してください。
水疱がが生じる場合があるので皮膚の様子をよく観察してください。
汗をかいたりしてお肌がぬれている時には、水分を良くふき取ってからにしてください。
「煙の出るお灸」は約5分、「煙の出ないお灸」は約7分ほど持続時間が続きます。台座が十分冷えてから取り外してください。
お灸は使用上の注意点に気を付けて行えば、安心して楽しく簡単にできるセルフケアです。
当院では初回のご来院時にお灸のよさや効果を実感していただき、セルフケアの方法をアドバイスしています。