鍼灸で自律神経のバランスを整えて夏バテ予防を!
写真は安曇野市の道の駅・堀金物産センターの横にあるひまわり畑です。
この猛暑に今年も大輪の花を咲かせています。
今日、8月23日は暦の上では処暑(しょしょ)です。
熱さがおさまる時期なので、朝晩は少しずつ涼しくなってきていますが、今日は先週の猛暑に続き、日中は暑い一日にでした。
【熱中症と夏バテの違い】
熱中症は気温や湿度の違いで体温調整のバランスが崩れ、体温が上昇してしまう状態です。
めまいや失神、筋肉のけいれんや頭痛、吐き気、倦怠感、意識障害などの症状が起こります。
直射日光をできるだけ避けて日傘や帽子、こまめな水分補給などが大切になります。
夏バテは、体温を一定に保とうとする自律神経の働きが乱れることが大きな原因です。
体がだるい、やる気がでない、食欲不振、頭痛やむくみなどの症状が出たりします。
【東洋医学の夏バテのタイプ】
東洋医学では夏バテを3つのタイプに分けています。
①気虚タイプ
熱さによる「気」の消耗が原因。
だるい・食欲低下などで栄養不足となってさらに「気」が不足する。
②陰虚タイプ
汗で体内の水分が奪われて脱水症状になる。
口が乾いたり、皮膚がカサカサしたり、いらいらや頭痛などが起こる。
身体に熱がこもって熱中症にかかりやすい。
③湿邪
冷たい飲食の取りすぎが原因。
胃腸の働きが低下し、水分がうまく調整できないで起こる。
むくみや腹痛、下痢などの症状が起こる。
【夏バテ予防】
①水分補給を心掛ける。
②日常で体を動かして汗をかく。
③睡眠を十分とって自律神経の乱れを整える。
④トマトやキュウリ、ピーマンなどの身体の熱を冷ます夏野菜をとるとともに、ショウガやネギといった温かい食べ物で体を冷やしすぎないようにする。
⑤疲労回復のあるビタミンB1を摂取する。豚肉やうなぎ、玄米などに多く含まれている。
⑥湯船にしっかり浸かって副交感神経を高めてリラックスする。
【効果的なツボ】
鍼灸の施術は副交感神経を高め、交感神経の過緊張を緩めてくれます。
自律神経のバランスを整えるのに効果を発揮します。
では夏バテ予防に効果的なツボを3つご紹介します。
セルフケアではお灸がオススメですがツボ押しも効果的です。
ツボを5秒~6秒くらいかけてゆっくり押します。
体に垂直に力がかかるように押すと効果があります。
息は吐きながら力を入れ、息を吸うときに合わせて力を抜くのがポイントです。
①足三里(あしさんり)。
膝の指4本分下で向こうずねの外側にあります。
身体の免疫力アップや胃腸の調子を助けてくれます。
②湧泉(ゆうせん)
足裏にあり、足指を曲げた時にできるくぼみにあります。
体がだるさやむくみがあるときに効果的です。
③三陰交(さんいんこう)
うちくるぶしの頂点から指4本分上の高さで、骨の後方にあります。
女性疾患に効くツボです。
クーラーの影響で冷え性のある方には効果的です。
(写真:せんねん灸「とっておき13のツボ」より)