ニッチとカエルと歯ブラシと
自宅玄関の壁は、ニッチになっています。
ニッチというのは、飾りものを置くために壁を窪(くぼ)ませたスペースのことです。
普段は、このニッチにお花を飾っています(上の写真)。
ときどき、お花を飾り忘れます。
すると当たり前ですが、ニッチの中は空っぽ。
こんな感じです。
ある日のことです。
用事ができて、母をショートステイに預けることになりました。
ショートステイとは、用事や緊急の場合に施設にお泊りができるサービスです。
介護保険で使えるサービスのひとつ。
私にとっては、大変ありがたいサービスです。
その朝、ショートステイのお泊りグッズを準備していました。
でも、ある物があるべきところになくてどうしても見つかりません。
「おかしいなあ」と思いながらも、なかなか見つからないままに玄関に行った時のことです。
玄関のニッチを見て思わず、のけぞってしまいそうになりました。
そこには、朝から探してもどうしても見つからなかった物が置いてありました。
こんな感じです。
もちろん、母が置いたのです。
母にとって、このカエルの歯ブラシキャップは、かわいい置物にしか思えなかったのかもしれません。
歯ブラシセットは無事にお泊りのバッグに入れることができました。
こんな思いもかけない母の行動に驚かされることが、この頃加速しています。