土用の丑の日は「うなぎ」と「ほうろく灸」

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今日は土用の丑の日。
「土用の丑の日」といえば「うなぎ」ですね。
夏の土用の一番熱い時期にうなぎを食べると夏バテしないといわれています。
うなぎにはビタミンAやビタミンBが豊富で食欲もそそられます。

私の住む安曇野市の近隣スーパー4店舗の今日のチラシです(写真)。
おいしそうですね。お値段は国産うなぎ、1尾1,980円前後が相場のようです。

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ところで「土用の丑の日」ってどういう日でしたでしょうか。
わたしはうろ覚えだったので「土用の丑の日」ついて調べてみました。

まずは「土用」の意味です。
立夏・立秋・立冬、立春直前の約18日間をさします。

次に「丑の日」の意味です。
昔は日にちを数でなく十二支(子・丑・寅…)で数えていましたがその「丑にあたる日」のことです。

ですので「土用の丑の日」とは土用の期間に訪れる丑の日ということになります。
この時期は梅雨明けと重なる時期で体調を崩しやすい時期でもあります。

今年の夏の土用の丑の日は2回あります。
7月21日の今日は「一の丑」。8月2日は「二の丑」といいます。

ところで「土用の丑の日」には「ほうろく灸」というお灸をする行事があることをご存じですか?
江戸時代から続く行事で、頭痛・夏バテ防止にご利益があるといわれ、全国各地の日蓮宗寺院で、伝統的な行事として「ほうろく灸祈祷」が行われています。

ほうろくというのは素焼きの皿のことです(写真)。

hourokukyuu3この皿を頭にのせ、そこにもぐさを置いて、頭頂部にある百会(ひゃくえ)というツボにお灸をすえます。

「百会」は両耳の上端を結んだ線と顔の正中線の交差点でくぼみのあるところです。
頭痛や耳鳴り、めまい、花詰まり、精神不安、不眠、更年期障害、痔などの効能があります。

「無病息災、ボケ封じ」にもよいということで、さっそく母にほうろく灸をしてみました。
頭に手ぬぐいをかけて、その上にほうろくをかぶってもらい、お灸をすえてみました。

ほうろくが思ったより重くてどんどん皿が下に傾いてしまいましたが、わたしが手を添え介助してお灸をし終えました。
hourokukyuu2ほうろくを通しての間接灸でしたが、わたしもやってみました。熱の伝わりがよくじわっとした熱さがなんともいえず心地よかったですが、母にはちょっと熱かったようです。熱さを感じたら無理をせずすぐに外した方がいいようです。

今年はコロナウィルス感染拡大予防のため、ほうろく灸祈祷が中止になるお寺もあったようです。
来年はコロナウィルスも収束して、ほうろく灸の行事が無事にできることを祈りたいです。