冬から春への移行期に多い疾患とオススメのツボ

osusumetubo

2月下旬のこの時期は、冬から春への移行期であり、寒暖差が大きくなります。

東洋医学では、寒邪(かんじゃ)と風邪(ふうじゃ)の影響を受けてさまざまな疾患が増える時期です。

この時期に多い疾患の原因と対策、オススメのツボをお伝えします。

◎花粉症
<原 因>

スギ花粉の飛散が本格化する時期。気温が上がるとともに症状が悪化しやすくなる。

<対 策>

・外出時にマスクや眼鏡を着用して花粉の付着を防ぐ
・帰宅後は衣類をはたいてから室内に入る
・室内の換気は花粉の少ない時間帯(朝晩)に行う
・免疫バランスを整えるため、腸内環境を意識した食事を摂取(発酵食品・食物繊維)する

<オススメのツボ>
・アレルギーを抑えるツボ(上星・合谷・迎香・大椎など)を刺激する

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◎冷えによる体調不良(冷え症・肩こりなど)
<原 因>
日中は暖かくても朝晩は冷えるため、体が冷えやすい。特に自律神経が乱れることで血流が悪化し、冷えやコリ症状が出現しやすくなる。

<対 策>

・足元を冷やさないように靴下やレッグウォーマーを活用する
・ショウガやシナモン、ネギなど、体温を温める食材を摂る
・湯船に浸かる(38°~40°のぬるめのお湯は副交感神経を刺激してリラックス効果をもたらす)

<オススメのツボ>
・血流を促すツボ(太谿・三陰交・命門など)を刺激する

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◎ぎっくり腰・関節痛
<原 因>
寒暖差で筋肉や関節がこわばり、動き出しの際に負担がかかることで起きやすくなる。

<対 策>

・朝の起床時は寝たままで体を軽く揺らしたり、軽いストレッチをしてから起き上がる
・重い物を持ち上げる際は膝を曲げて腰への負担を減らす
・適度な運動(特に体幹を鍛える)で筋力を維持する

<オススメのツボ>
・血流を促すツボ(命門・腎兪・志室など)を刺激する

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◎自律神経の乱れ(不眠・イライラ・倦怠感)
<原 因>
寒暖差と気温・気圧・日照時間といった気象変化がある季節の変わり目に、体の動きを整える自律神経が乱れやすくなる。

<対 策>
・「陽気」を養うため、朝日をしっかり浴びて体内リズムを整える
・就寝前はスマホやPC使用を控え、睡眠の質を向上させる
・カフェインやアルコールを控え目にして、リラックスできるハーブテイを取り入れる

<オススメのツボ>
・自律神経を整えるツボ(百会・内関・労宮・神門など)を刺激する

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◎インフルエンザ・風邪
<原 因>
寒暖差で免疫力が低下してウィルスに感染しやすくなる

<対 策>
・手洗い・うがい・加湿(55~60%)を徹底する
・栄養バランスの取れた食事(特にビタミンC・D、たんぱく質)を摂取する
・睡眠をしっかりとる(最低でも6~7時間くらい)

<オススメのツボ>
・免疫力を高めるツボ(合谷・足三里・爪の生え際にある井穴など)を刺激する

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この時期は体調を崩しやすいので、日ごろのケアで予防できるように心がけていきましょう。

特に冷え対策と自律神経の調整が重要になってきます。当院でもこの時期の不調に合わせた鍼灸でサポートをしています。

◎セルフケア教室情報
3月のセルフケアは3月23日に『2025年 春の養生』をテーマに開催予定です。
詳細はセルフケア教室情報よりご覧ください。