徳川家康の養生法を現代に活かす
1月31日は徳川家康の誕生日(旧暦では12月26日)です。
戦国武将として激動の人生を送りながら、75歳まで生きたことで知られています。
その長寿の秘訣は、健康管理や養生法に細心の注意を払っていたことが記録されています。
家康の養生法が現代の健康法にも活かせるポイントを紹介します。
◎家康の食養生
家康は暴飲暴食を避けて「腹八分目」を実践し質素な食生活を心掛けていました。
具体的には麦飯や豆味噌を味噌汁にして常食していたそうです。
麦飯は、ビタミンB1やカルシウムが豊富で消化が良く腸の働きを整えてくれます。
八丁味噌は長寿の秘訣とされています。悪玉コレステロールの減少や整腸作用、免疫力の向上、がんや生活習慣病の予防など発酵食品として多くの効能があるようです。
現代への応用→私たちも過食を避けて栄養バランスの摂れたヘルシーな食事を摂ることを心掛けることが健康維持につながるということです
◎適度な運動法
家康は水泳や乗馬、タカ狩りで体を動かして戦のないときでも歩行を重視して足腰を鍛えていたといいます。
現代の応用→運動不足解消のために、適度なウォーキングや軽い運動を習慣化することが健康維持に効果的です。
◎漢方・鍼灸の活用
家康は鍼やお灸をしていたという話があります。
ただし、ライバルだった豊臣秀吉や家康の孫である徳川家光のようにお灸好きではなかったようです。
その分、薬草や漢方を活用していました。中国の医学書を読み、自分専用の漢方薬草園を持ち、薬を自分の症状に合わせて自ら調合した薬を飲んでいたそうです。
現代への応用→自然療法や東洋医学(鍼灸)を取り入れ、体質改善や未病のケアを行うことで健康を維持しやすくします。
◎心の安定(ストレス管理)
家康は精神修養を重視し、禅や囲碁などで心を落ち着ける習慣を持っていました。
現代への応用→瞑想や趣味の時間を確保し、ストレスを適切に管理することに役立ちます。
◎早寝早起きの生活リズム
家康は規則正しい生活を送り、早寝早起きを実践していました。
現代への応用→朝起きたらまず太陽の光を見るとセロトニンというホルモンの分泌が促進され、体内時計がリセットされます。すると夜にはセロトニンホルモンがしっかり作られ、睡眠の質を向上させてくれます。規則正しい早寝早起きは自律神経のバランスを整え、疲れにくい身体を作ることになります。
こうのように家康の養生法は、現代の健康管理にも役立つ点が多くあります。食事の節制や運動習慣、東洋医学の活用、ストレス管理、規則正しい生活など、どれも無理なく取り入れやすい方法だと思います。
ぜひ家康の知恵を借りて、こうした習慣を見直してみるのも健康を考えるうえでのヒントになります。
◎セルフケア教室情報
2月のセルフケア教室は『春に向けての体づくり』です。
開催は2月16日(日)です。詳細はセルフケア教室情報からご覧ください。