東洋医学の『未病』における鍼灸治療
ここ最近当院に来院される方の鍼灸治療に対する考え方が少しづつ変わってきているように思います。
以前は「肩や腰が痛い」といった運動器疾患で、病院やクリニックを受診してもなかなか治らない方の来院が多かったように思います。
しかし、今は病院やクリニックを受診するだけでなく、東洋医学にも関心を持ち、予防医学として鍼灸治療も並行して受けられる方が増えているように思います。
◎『未病』とは?
病気にはなってはいないけれど、健康ともいえない状態を『未病』といいます。
『未病』には『西洋医学的未病』と『東洋医学的な未病』の2種類があります。
『西洋医学的未病』とは、自分では特に何も感じていないけれど、健康診断などの検査で「ちょっと血圧が高めです」とか「血糖値が上がり気味です」と言われるような状態をさします。
本人に自覚はないけれど、放っておくと病気になる可能性があるという意味で『未病』とされます。
一方、「体がなんとなくだるい」「よく眠れない」「頭が重い」「食欲がない」など、自分で「なんか調子が悪いな」と感じるけれど、病院に行って検査を受けても「異常なし」と言われるのが『東洋医学的な未病』です。
◎『未病』対策としての鍼灸治療
東洋医学である鍼灸治療は、この『未病』について病気を予防するためのサインとしてとらえ、体全体を見て『未病』のうちに適切な施術を行い、元気を取り戻すことを目指しています。
この考え方は、鍼と灸で身体と心のバランスを整えることで、自分の持って自然治癒力を高めるという鍼灸の基本に基づいています。
鍼灸治療を通じて、ぜひ自分の体と向き合い、健康を守る第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
◎穂高神社の『神竹灯』
安曇野市の穂高神社では、11月29日(金)~12月1日(日)と12月6(金)~8日(日)の計6日間『神竹灯(かみあかり)』が行われています。
今年で13回目の開催になります。年を追うごとに規模が大きくなっています。
竹の中から柔らかな光が浮かび上がる約1万本の竹灯籠。毎年出かけてはその幻想的な光景に魅了されています。
『安曇野神竹灯』では、冬の寒気の中で神社の厳かな雰囲気と溶け合う光の世界を体感できます。
穂高神社の神竹灯についての詳細は2018年のブログからご覧ください。
◎セルフケア教室情報
寒い日が続いています。明後日からは12月。今年最後のセルフケア教室です。
開催は12月22日(日)に予定しています。今回のテーマは『冷え症改善』。
詳細はセルフケア教室情報でご覧ください。