12月20日は「ブリの日」その栄養価と東洋医学からみた健康効果
◎12月20日は「ブリの日」
今日は「ブリの日」です。
ぶりの漢字「鰤」が魚へんに師と書くので「師走」の魚という意味と 2=ブ 0=リ(輪)を「ブリ」と読む語呂合わせでできた記念日です。FM長野の番組で提唱されたのだそうです。
「ブリ」は、地域と成長する過程で名前が変わっていきます。
関東地域ではワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ
関西地域ではツバス→ハマチ→メジロ→ブリ
関東・関西ともにブリのサイズが80cm以上になると「ブリ」と呼ばれています。
◎「ブリ」は年取り魚
18歳まで静岡県で育った私は、お正月の魚といえば「荒巻鮭」なのですが、ここ長野県では違っていました。
25年前に安曇野に引っ越してきたとき、年末に魚を食べる「年取り魚」は「栄える」を連想させる「サケ」ではなく、「出世魚」で縁起がよいとされる「ブリ」であることに、ちょっとカルチャ―ショックを受けた記憶があります。
長野県をとおる糸魚川-静岡構造線を境に、東側の東信・北信地域は「サケ」、西側の中・南信地域は「ブリ」におおまかに分かれているのだそうです。
私が住む安曇野市は中信なので「ブリ」の地域らしいのです。
こちらのサイトで教えていただきました。
この時期には、「ブリ」の切り身は高価なので、代わりにお出汁がおいしく、また値段も安い粗(あら)で私は買うことにしています。
上の写真は福井県産の天然ぶりでお値段は300円です。お鍋に入れて食しています。
これから大みそかに向かって縁起物のぶりはお値段が跳ね上がりますが、寒い冬の時期には、脂ののったぶりはぶり大根やぶりの照り焼き、鍋物に活躍してくれます。◎「ブリ」の栄養価
「ブリ」は栄養豊富です。
<タンパク質>
体の組織修復や筋肉の維持に欠かせません。
<オメガ3脂肪酸(EPA-DHA>
心血管系(循環系)の健康をサポートするEPAや脳の働きを活性化するDHAが豊富です。EPAやDHAは炎症を抑える効果があり、冷えや関節痛の緩和が効果が期待できます。
<ビタミンD>
冬は日照時間が短く、ビタミンD不足になりがち。その補給源として優れています。ビタミンDは骨の健康や免疫力向上に役立ちます。
<鉄分>
鉄分を多く含み貧血予防に効果的です。
◎東洋医学からみる「ブリ」の健康効果
東洋医学では、食材を「気・血・水」のバランスや体質から考えられています。「ブリ」には次のような栄養価と健康効果が期待できます。
<気血を補い血を巡らせる>
「ブリ」は温性の食材で、身体を温める作用があります。寒い冬に冷えやすい身体を温め、「気」を補うことで、疲労感ややる気の低下を改善するのに役立ちます。
また、「血」巡らせる効果もあるため、血行促進や冷え症の緩和に有効です。
<水分代謝を助ける>
「ブリ」には「湿」を取り除く効果もあるとされ、むくみの改善や余分な水分の排出を促します。これにより、冬の時期に滞りがちな「水」のバランスを整えることが期待できます。
<気血を補う食材>
「ブリ」は「気」「血」の両方を補う食材とされ、エネルギー不足や顔色の悪さを改善するのに適しています。特に女性にとって重要な「血」を補う効果は冷え症や月経不順の改善につながります。
冬の寒さが厳しい時期に「ブリ」を取り入れることで、身体を温めつつ、免疫力を高め、「気血」のバランスを整えることができます。
◎セルフケア教室情報
12月22日にセルフケア教室を開催します。
今月は『2024年 冷え症改善』です。詳細はセルフケア教室情報をご覧ください。