リンパの日と鍼灸治療

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今日6月30日は『リンパの日』です。
6と30で「むくみゼロ」と読む語呂合わせからです。
リンパの流れを良くする術を普及をさせることを目的に一般社団法人日本リンパ協会が制定しました。

リンパとは、体の中を流れる「リンパ液」とリンパを運ぶ「リンパ管」という管のことをいいます。

「リンパ液」は血液からしみ出した透明な液体。
この液体が細胞の間を流れながら必要な栄養や酸素を運んだり、不要な老廃物を取り除いたりする役割をしています。

「リンパ管」は、体の中に張り巡らせたネットワークのようなもの。
このネットワークは、体のあちらこちらにあるリンパ節という所で、集められたリンパ液をきれいにしています。
「リンパ節」は、小さな豆のような形をしたもので、首、わきの下、股関節、膝の裏など全身に約500個も存在しています。

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「リンパ節」には、体を守る白血球がたくさん集まっています。
その白血球の一部にリンパ球があり、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)という2種類のリンパ球が存在しています。

このリンパ球によって、リンパ液がリンパ節を通って病原菌やウィルスなどを攻撃したり、老廃物を取り除いてリンパ液をきれいにしてくれています。そして、きれいになったリンパ液は、再びリンパ管を通って体の中を流れて血液に戻っていきます。

そのため、このリンパの流れがスムーズにいかないと体がむくんだり、疲れやすくなったりします。

このリンパの流れを良くするにはバランスの良い食事や適度な運動がたいせつになります。。

リンパ管は体の表面近くを流れているので、ソフトなマッサージもリンパの流れを良くしてくれます。

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◎鍼灸治療はリンパの流れを改善

鍼灸治療もこのリンパの流れを改善する効果が期待できます。

鍼は、筋肉の緊張を和らげることでリンパ管の圧迫が改善され、リンパの流れを促進します。
またお灸は、温熱でツボ刺激することでリンパの流れを促し、体の自然治癒力を高めて免疫力をアップしてくれます。

当院の鍼灸治療では、リンパの流れを改善して、むくみの軽減や疲労の回復、免疫力の向上を図っています。
セルフケアで行うツボ押しやお灸では、手では合谷、労宮、足では三陰交や足三里、湧泉、お腹ではへその上の水分などがオススメです。

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◎6月30日は夏越しの祓い

「水無月の夏越しの祓する人は千歳の命延ぶというなり」

6月30日の『夏越しの祓い』では、この「祓詞」を唱えて茅の輪をくぐります。
「祓えたまえ、清めたまえ」と唱えてくぐるのもいいようです。

『夏越しの祓い』は、1月から6月までの半年間の罪や穢(けが)れを『茅の輪』をくぐることで祓(はら)い清め、無病息災を祈る神事です。
以前のブログで『茅の輪』くぐりの作法を詳しく紹介しています。

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今日は仕事があったため、穂高神社へは夜になってしまいました。
一日中雨が降っていたためか、人影もない中で茅の輪をくぐりをして、しっかり半年間の穢れを祓い清めてきました。

◎セルフケア教室情報
7月21日に『2024年 夏の養生について』のセルフケア教室を行います。