本格的な梅雨に向けてお灸で体調管理

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5月にしては雨の日が続いています。
九州や東海はすでに梅雨入りしましたが、私の住む長野県の梅雨入りも例年より早くなりそうです。

さて、今日21日は二十四節気の「小満(しょうまん)」にあたります。
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、一年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。

立春、夏至、立秋、冬至などは季節を表す言葉として今でもよく使われています。

あまりなじみのない「小満」は夏の季節の立夏に続く夏の2番目にあたる節気です。

二十四節気とは?2021年の一覧表とその読み方や意味について簡単解説 ...

二十四節気の解説がされた『こよみ便覧』の「小満」には、次のように書かれています。

「万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る」と。
すべてのものが次第に成長して天地に満ちるころという意味だそうです。

「小満」はさらに3つに分かれています。

初候(5/21~25ごろ):「蚕(かいこ)起きて桑を食う」(蚕が桑の葉を食べるころ)

次候(5/26~5/30ごろ):「紅花栄う」(ベニバナが一面に咲くころ)

末候(5/31~6/4ごろ):「麦秋至る」(麦の収穫期)

「小満」の意味は、秋にまいた麦が順調に育って穂をつけ、それを見て「今年は順調に育っている」。

つまり、ほっと一安心(少し満足)したということからきているようです。

ちなみに『こよみ便覧』は江戸時代(1787年)出版された暦の解説書です。
国立国会図書館ではこの『こよみ便覧』をネット公開をしています。こちらからご覧いただけます。
二十四節気はコマ番号7に掲載されています。

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この時期は雨が降ると体調を崩しやすい時期でもあります。
気候の変化に身体が対応できないで病気を引き起こしやすくなっています。

湿度が高く雨が長く続くと水分のバランスの乱れで湿邪が出現します。
体外に余分な水が逃げにくいので体内に水がたまりやすくなるためです。

また湿度が高いうえに、気圧の変化で自律神経のバランスが乱れます。
そして、むくみや頭痛、身体がだるくなるといった不調が現れてきます。

対策としては湿邪によって滞っている体内の水の流れを良くしてあげることがとてもたいせつ。
特に湿邪による体の冷えにはお灸をすると改善効果が期待できます。

では湿邪対策に効果があるオススメのツボをご紹介します。ツボ名をクリックすると動画が見られます。

三陰交(さんいんこう)、陰陵泉(いんりょうせん)湧泉(ゆうせん)水分(すいぶん)です。

水に関連した名前のツボなので覚えやすいと思います。ツボ押しだけでもかまいません。ぜひ試してみてください。

本格的な梅雨の時期を迎える前に、今から夏に向けて体調管理に気をつけていきたいですね。

ということで夏に向けての体調管理にお灸教室を開催します。詳細はこちらからご覧ください。