11月11日は「介護の日」

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「1」が4つも並ぶ、今日11月11日は「介護の日」。
平成20年に厚生労働省はこの日を「介護の日」と決めました。

「いい日、いい日、毎日、あったか介護ありがとう」
この言葉を念頭に親しみやすい語呂合わせができるということで11月11日になったようです。

厚生労働省はこの日を「介護について理解と認識を深め、介護従事者、介護サービス利用者及び介護家族を支援するとともに、利用者、家族、介護従事者、それらを取り巻く地域社会における支え合いや交流を促進する観点から、高齢者や障害者等に対する介護に関し、国民への啓発を重点的に実施するための日」としています。

今日本は4人に1人が65歳以上という「超高齢者社会」。さらに2025年には65歳以上の5人に1人が認知症を発症するといわれています。
現在、私は認知症のある介護度3の母を自宅で介護しています。

介護度は要支援1、要支援2、要介護1~5の7段階に分かれています。
数字が大きいほど介護度は重くなります。

介護度ごとに決められた限度額をもとに、介護支援専門員(ケアマネジャー)さんが介護サービス計画書を作成して介護サービス業者の方との調整をしてくれます。

その限度額内であれば介護負担額は1割(収入のある方は2割)です。
食費や泊りの部屋代は介護費用に含まれず自費になります。

私は仕事をしながら自宅で母の介護をしていますが、今は介護保険制度の限度額を枠いっぱいに使わせてもらっています。

私が介護保険の中で使っている母の介護サービスは次の4種類です。
・訪問看護(自宅に看護師さんが来て医療的処置をしてくれます)
・福祉用具貸与(上記写真のベッド・マット・柵・介助バー、歩行器)
・短期入所生活介護(ショートステイ=介護施設で短期のお泊りができます)
・地域密着型通所介護(デイサービス=日帰りの介護サービス、送迎や入浴、介護をしてくれます)

せっかくの「介護の日」なので、今日は私の介護経験でちょっと感じたことをお話したいと思います。
昨年、心身の機能低下があり母の介護度の再認定をお願いした時のことです。

市から認定調査員の方が自宅に来られ、その折に母に簡単な質問をしました。

認定調査員「ここはどこですか?」
母「安曇野市です」
認定調査員の方は「わかっていますね」という感じで大きくうなづきました。
認定調査員「ではここは施設ですか? 自宅ですか?」
母「施設です」
認定調査員の方は「えつ」という感じで、聞き違えたかもしれないと思ったのかもう一度ゆっくり母に聞き返しました。

ここは施設か自宅かどちらかと。
すると母はちょっと考えてからきっぱりとちょっと自信をもって「施設です!」と答えたのでした。

この意外な答えに私は内心驚き、そしてちょっとショックでした。
どうして安曇野市に住んでいることも分かっていて、なぜここが自宅でなく施設なのか?

それから少し経ってあるテレビ番組を見たことをきっかけに、母にずっと聞こうと思っていたこと。なぜここが施設だと答えたのか聞いてみたかったのです。

私の問いに母からかえってきた言葉はまったく思ってもいない言葉でした。

このことについては次回のブログでお伝えしたいと思います。