鍼灸の効果や素朴な疑問について答えてみました
今日8月9日は「はり・きゅう・マッサージの日」です。
2003年に全日本鍼灸マッサージ師会が日本記念日協会に登録して制定されました。
せっかくですので、今日はご来院者からの鍼灸の効果や素朴な疑問など、普段よく質問されることをQ&A形式でまとめてみました。
Q「鍼(はり)やお灸(きゅう)はどうして体にいいんですか?」
A「人が本来持っている治そうとする力(自然治癒力)を高めて、病気にならないように体の調子を整えてくれるからです」
東洋医学では人の体の中を気・血・水がめぐっていることで健康が保たれていると考えられています。
ですので、この気・血・水のバランスがくずれると病気になります。
Q「ツボってなんですか?」
A「人の体をめぐるエネルギーの通路といわれる経絡(けいらく)に体の不調が現れるのがツボです。ですので体調がよいときにはツボは現れません」
WHO(世界保健機構)が認めたツボは全部で361個あります。
Q「ツボってどうやって探すんですか?」
A「自分の手で体を触って、くぼんでいるところや、押すと軽い痛みのあるところ、皮膚のかさつき、こりのあるところがツボです」
Q「鍼は初めてなんですが、痛くないですか?」
A「髪の毛ほどの細いはりを使っているのでほとんど痛みはありません」
それでも痛みを感じる方には刺さない鍼(てい鍼)を使っています。
Q「お灸は熱くてやけどしませんか?」
A「熱さを感じたら、すぐに外すか位置をずらしています」
気持ちの良いお灸を心掛けています。
熱いのを我慢しても効果に差はありません。
セルフケアで火を使ってするお灸が苦手な方は、火を使わないお灸があります。
お灸をするときに出るけむりが苦手な方には、煙の出ないお灸もあります。
「鍼やお灸に副作用ってあるんですか?」
「ありません。ただし鍼やお灸の刺激量が多いと一時的にだるさを感じることがあります」
お灸に使うもぐさは野草のよもぎです。よもぎの葉の裏の綿毛で作られています。
100%天然のよもぎで作られています。
鍼灸は高齢者から赤ちゃんまで幅広い世代の方を施術します。
Q「えっ、子どもにはりをするの?」
A「はい、します」
小児の「疳(かん)の虫」という神経症状のあるお子さんに施術します。
はりといっても刺さないはりなので安心してください。
小児のはりについての詳細は、松本市の公式子育てポータルサイト「はぐまつ」に寄稿しました。
タイトルは『鍼灸師が教えるやさしくて安心な「小児はり」と「おきゅう」』についてです。
ご興味のある方はこちらからご覧ください。
日ごろ、ご来院される方の素朴な疑問の一部をご紹介しました。