『お灸教室入門』講座は花粉症&新型コロナウイルスについて

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新型コロナウィルスの感染拡大が心配の毎日です。
対策には、石鹸を使用しての手洗い、消毒、換気、そしてマスク着用が連日言われています。
しかし、今はマスクの購入が難しくなかなか手に入らない状況です。
当院では感染前に備蓄のあったマスクで対応しています。
でも、咳やくしゃみといった症状の出ていない方には必ずしもマスクは必要ではないとのことです。

そんな中、2月27日の『第2回お灸教室入門』では、花粉症とこの新型コロナウイルスについて講座を行いました。
そして、参加された皆さまと一緒にもぐさマスクを作ってみることにしました。

マスク自体は手に入り難いのですが、もぐさマスクの作り方はとても簡単です!

用意するものは
・マスク(当院の備蓄マスク)
・点灸用もぐさ2g(せんねんきゅうの最上級のもぐさ)
・お茶パック
・両面テープ
・ラップ(幅30cm)
・木べらmogusamasukuまずはテーブルにラップを敷きます。
①用意したもぐさをお茶パックの中に入れます。
②木べらでお茶パックの中のもぐさを薄くのばします。
③マスクの内側に両面テープを貼って、その上にのばしたもぐさシートを当てます。
もぐさマスクの完成です。

もぐさマスクには保温、保湿効果があり、鼻や口をやさしく守ってくれます。
また、もぐさのフィルターがマスクの性能をより高めてくれます。
もぐさの成分、シネオールには抗菌・抗ウイルス・抗炎症作用があります。

参加された皆さまも楽しそうにもぐさマスクを作ってくれました。
実際に付けてみるとちょっとかさばりますが鼻の周りが暖かく感じられます。
においもそんなに強くはありません。
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もぐさマスクは、特に今の時期花粉症で辛い症状をお持ちの方にオススメです。
今マスクが手に入らないのでお灸をオススメします。
よもぎから作られるもぐさはお灸の材料として使われています。

そのお灸には白血球を増やして免疫機能を高める作用があります。
感染予防には免疫力を上げて、症状が出ないうちにウイルスを白血球でやっつけてしまうことがたいせつです。
お灸にはこの感染予防とその重症化の回避に効果が期待できるのです。
では、この時期に特に免疫力アップが期待できるツボを二つ紹介します。

①合谷:手の甲を上にして、親指と人差し指の付け根の間で人指し指よりにあるところで押すと圧痛のあるところです。
首から上の疾患によく使われるツボです。

②足三里:膝のお皿の外側にあるくぼみから指幅4本分下がったところです。指でL字をつくり、膝のお皿にそえたとき中指にあるツボです。
特にこの足三里のツボへのお灸は、一昨年の9月にNHKで放送され、今月の2月1日に再放送された『東洋医学 ホントのチカラ~最新科学で迫る鍼灸の秘密』で、アフリカのウガンダの病院で、結核患者の補助療法として使われて免疫力・抵抗力アップに効果を上げています。
また、この病院で使われているもぐさは、今回の”もぐさマスク”で使用したもぐさと同じものです。

できればこの2週間だけでもこの二つのツボに、毎日お灸をすることをオススメします。
直接もぐさを使いお灸をすることは難しいと思いますので、台座灸を使えば手軽に火傷の危険がなくお灸ができます。当院ではセルフケア用にせんねん灸の台座灸をオススメしています。

新型コロナウイルスの完全予防は困難だと思います。
身近に取り揃えられるお灸を使用して、ぜひ免疫力・抵抗力をアップしてください。

新型コロナウイルスの対策については『新型コロナウィルス感染症市民向けハンドブック』(2020年2/25)が参考になります。

次回の『第3回お灸教室入門』講座は3月26日になります。
テーマは『自分の体質を知ろう!』です。