平成から令和へ、そして安曇野ちひろ美術館へ
平成から令和へ。
大型連休をまたいで、今日からいよいよ新しい元号、令和になりました。
新しい時代にと治療室に掛かっている絵を模様替えしたいと思い、先日1年ぶりに「安曇野ちひろ美術館」に行ってきました。
この日は、天気も良く、車で美術館そばの道を通りました。
あまりにもきれいな景色だったので写真を1枚撮りました。
ちょっと分かり難いかもしれませんが地面は黄色のたんぽぽが一面に。
そして白とピンクの桜が春の空に色鮮やかです。
「安曇野ちひろ美術館」は、大型連休初日ということもあり、家族連れの観光客が大勢訪れていました。
この美術館には入り口が2つあります。
普段は表の入り口から入るのですが、今回は「トットちゃん広場」側から入りました。
館内の展示場の前に大きなパネルの絵が掛かっていました。
その絵が下の写真で『アヒルとクマとあかちゃん』です。
いわさきちひろの絵は、ご存知のように赤ちゃんや子どもの顔が多く描かれています。
そして、その絵をじっと見ると「あれ」と気が付くことがあります。
顔をじっくり見てください。顔のパーツで描かれていないものがあるのです。
絵を見てお気づきになられたでしょうか。
実は眉毛が描かれていません。
初期のころの作品にはしっかり眉毛が描かれてありました。
どうして眉毛を描かなくなったかは知りませんが、より表現がシンプルになったということなのでしょうか。
下の絵にも眉毛が書かれていません。
この絵のタイトルは『わらびを持つ少女』です。
昨日の平成まで当院の治療室に飾らせてもらった絵です。
そして、さっそく新しい絵を治療室に飾りました。
令和の最初の日に選んだ絵のタイトルは『スイートピーの花とふたり』(タイトル下写真)です。
なんとも幼いカップルとスイートピーがとても可憐です。
いわさきちひろという人は、子どもを生涯のテーマとして描き続けた作家です。
その絵のやわらかで澄んだ独特な色合いが魅力的です。
そして、この絵がこれからも当院に来院された方々のこころをいやしてくれることを願っています。