二十四節気のひとつ大寒での玄米スープづくり

玄米スープ④

今日1月20日は二十四節気のひとつである大寒(だいかん)です。
寒さが一年のうちでもっとも寒い時期といわれています。
しかし、二十四節気は中国で生まれて日本に伝えられました。
そのため、日本でいちばん平均気温が低いのは、2月の初めあたりなのだそうです。

そしてこの大寒の日、冷え性改善をテーマにおきゅう教室を当院で開催しました。
冷え性に効くおきゅうのセルフケアをアドバイスさせていただきました。
そして、そのおきゅう教室でお出ししたのが手作りの玄米スープ。
とても好評でしたのでその作り方をご紹介することにしました。

玄米スープは、胃腸の調子を整えて疲労回復のあるビタミンやミネラルが豊富。
基礎体力を養い、免疫力を高めてくれる寒い冬に最強のスープです。
作り方は、NHK『きょうの料理 養生のごはん 玄米スープ』を参考にしました。
料理研究家の辰巳芳子さんの作る玄米スープは心をこめてていねいに時間をかけて作る養生スープです。

まず作りやすい分量として玄米300gを用意。
今回は無農薬の玄米を使用しました。
・玄米をざっと洗い、水に30分間浸します。
・水に付けた玄米をざるにあげ、6時間~一晩涼しい場所に置いて乾かします。玄米スープ①・鍋で玄米を炒(い)ります。
・火加減は火力全開を10とすれば7くらいです。
・玄米がプチプチとはぜて玄米が色づいてきたら火力を3~4くらいの弱い火にして炒めます。
(玄米をはぜさせると煮出ししたときに養分が出やすいそうです)。
・20分炒ったら火を止めて紙の上で粗熱(あらねつ)をとります。
・ビンに常温で1週間ほど保存が可能です。
玄米スープ②
では玄米スープのレシピです。
★玄米(炒ったもの)80g
★こんぶ(5cm四方)2~3枚
★梅干しの種2~3個または梅干し1個
★水(カップ5カップ)
うまみを加えるこんぶには血行促進の効果があります。
梅干しには疲労回復効果が期待できます。

玄米スープ③・ポット(ほうろう使用)に玄米・こんぶ・梅干しを水から煮出していきます。
・ふたをして中火にかけて煮ったら弱火にします。
・ふたをずらして30分間ほど静かに煮ます(5カップが4カップくらいになるまで)。
・煮出した玄米に味がなくなっていたら栄養がスープに移っています。
これで玄米スープの完成です。

煮出した後の玄米は玄米おじやにできます。
玄米と同量のだしでしょうゆ・塩で味をつけて葛(くず)でトロミを付けます。
葛の効果でさらに身体が温まります。

ぜひお時間があったら玄米スープにチャレンジしてください。
食欲のない時やご高齢の方にも召し上がってほしいスープです。
この滋養のある玄米スープとセルフケアのおきゅうで、ぜひこの寒い冬を元気に乗り切っていただきたいと思います。