創作人形『高橋まゆみの世界』

高橋まゆみ③

松本ので開催中の『創作人形 高橋まゆみの世界』に行ってきました。
以前から展示会があれば出かけたいと思っていました。飯山市にある「高橋まゆみ館」は、同じ長野県でも少し遠いので、今回近くの松本市で開催されているということで、ぜひこの機会に出かけてみようと思いました。
意外にも松本で開催は初めてだそうです。

高橋まゆみさんの世界は、日本の昔なつかしい故郷の原風景を思い起こさせて、なつかしい気持ちに浸れます。
人形のタイトルに添えられたキャプション文字(伊藤良男さん)や文章には、温かく優しいまなざしが伝わってきます。

そして、老人や子供たちの喜怒哀楽の表情がとてもいきいきとしています。
日常生活の一部を切り取って、今にも動き出しそうな姿は、ほほえましく癒されます。
ことにお年寄りのしわや腰の曲がり具合がとてもリアルで、思わず微笑んでしまいます。

私が気になったのは膝関節の曲がり具合と円背(背中の丸み具合)角度。
その上に身に着けた古着のしわの寄り方がまた絶妙で見入ってしまいます。

「あ、このおばあちゃんはO脚だ」
「重心の位置がこちらだから首を反対に曲げてうまくバランスとっている」
「このおじいちゃんは転ばないように足を広げて踏ん張っている」などと職業柄、ついそんな感想が浮かんできてしまいます。

高橋さんのエッセイと写真の掲載本が、信濃毎日新聞社から発行されています(写真)。

『創作人形 高橋まゆみの世界』は9月12日まで。「信毎メィデアガーデン1階ホール」(松本市中央2ー20-2)で開催されています。
時間は午前10時~午後7時(入場は午後6時30分まで)。※最終日は午後5時まで(入場は午後4時30分まで)。

松本駅からは徒歩で約5分。車でお越しの方は、駐車場がないので、開催場所の近くの駐車場にとめてください。